冬の室内、乾燥しすぎていない? 犬の快適さを守る湿度と住まいの工夫

冬になると、暖房をつけた室内はどうしても空気が乾燥しがちです。人は肌のかさつきや喉の違和感で乾燥に気づきますが、犬の場合は不調として表れにくく、見過ごされてしまうことも少なくありません。

寒さ対策はできていても、乾燥した室内環境が犬に負担をかけているケースは多くあります。冬の住まいづくりでは、温度と同じくらい「湿度」に目を向けることが大切です。

冬の室内はなぜ乾燥しやすい?

冬は外気の湿度が低く、そこにエアコンや床暖房などの暖房器具を使うことで、室内の空気はさらに乾燥します。特に気密性の高い住宅では、空気が循環しにくく、乾燥状態が長時間続きやすくなります。

人にとって快適な室温でも、湿度が低すぎると、犬にとっては過ごしにくい環境になっていることがあります。

カーペットの上で寝そべる犬

犬は乾燥を我慢してしまう

犬は「喉が渇いた」「空気がつらい」と訴えることができません。そのため、飼い主が気づいたときには、体調や行動に変化が出ていることもあります。

乾燥した室内が犬に与える影響は?

乾燥は、犬の体にさまざまな影響を与えます。代表的なのが、皮膚や被毛のトラブルです。フケが増える、被毛がパサつく、体を掻く仕草が増えるといった変化は、乾燥が原因になっていることもあります。

また、空気が乾燥すると、鼻や喉の粘膜が弱りやすくなり、体調を崩しやすくなることもあります。シニア犬や子犬の場合は、特に注意が必要です。

犬にとって快適な冬の湿度とは?

一般的に、犬が過ごしやすいとされる室内の湿度は40〜60%程度です。この範囲であれば、乾燥しすぎず、かといってジメジメしすぎることもありません。

湿度計を置いて、今の住まいがどのくらい乾燥しているのかを「見える化」するだけでも、対策の第一歩になります。

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冬の室内でできる乾燥対策の工夫

加湿器を使う方法はよく知られていますが、使い方には注意が必要です。犬のベッドやケージのすぐ近くに置くと、湿気が偏り、逆に不快感を与えてしまうことがあります。

大切なのは、部屋全体をゆるやかに加湿することです。暖房と併用しながら、湿度が一定になるよう調整します。

見上げる犬

床材やファブリックも影響する

フローリングだけの空間は乾燥しやすく、静電気も起きやすくなります。ラグやカーテン、クッションなどの布製品を適度に取り入れることで、空気の乾燥をやわらげる効果が期待できます。

室内環境は「温かさ+しっとり感」が大切

冬の室内づくりというと、どうしても「寒くないか」ばかりに意識が向きがちです。しかし、犬にとっての快適さは、温度と湿度のバランスで決まります。

暖かいけれど乾燥しすぎている部屋よりも、少し控えめな暖房で、空気がやさしく感じられる環境のほうが、犬はリラックスして過ごせます。

この冬、愛犬がよく体を掻いていたり、落ち着かない様子を見せたりしていたら、ぜひ室内の湿度にも目を向けてみてください。ほんの少しの調整が、犬の冬の快適さを大きく変えてくれるはずです。

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