冬になると、庭に出る回数が減り、犬の運動量が落ちてしまうことがあります。その原因は寒さだけではありません。実は、足元の滑りやすさが、犬の行動を大きく制限しているケースも多いのです。
見た目には変わらない庭でも、冬は霜や結露、湿気の影響で、犬にとって不安定な環境になりがちです。安心して動けない場所では、犬は自然と体を動かさなくなってしまいます。
冬の庭はなぜ滑りやすくなる?
冬の庭で滑りやすさが増す理由は、気温の低さだけではありません。朝晩の冷え込みによって、地面に霜が降りたり、表面がうっすら凍ったりすることがあります。
また、日当たりの悪い場所では地面が乾きにくく、常に湿った状態が続きます。土や芝生、タイルなどの素材は、冬になると摩擦が弱まり、犬の足裏が踏ん張りにくくなります。

犬は「滑る場所」を覚えてしまう
一度でも滑った経験があると、犬はその場所を避けるようになります。結果として、庭に出ること自体を嫌がり、運動不足につながってしまうのです。
滑りやすい庭が犬の体に与える影響は?
滑る庭は、転倒のリスクだけでなく、関節や筋肉への負担を増やします。特に小型犬やシニア犬は、無意識に体をこわばらせながら歩くため、疲れやすくなります。
「走らなくなった」「庭を歩くだけで戻ってくる」といった変化は、寒さよりも足元への不安が原因になっていることも少なくありません。

冬でも安心して動ける庭にするには?
冬の庭対策では、全面を整える必要はありません。大切なのは、犬が動く動線だけでも安定させることです。
犬がよく歩く場所、ボール遊びをする場所、トイレまでのルートなど、限られた範囲の足元を見直すだけでも、行動量は変わってきます。
床材選びが運動量を左右する
人工芝は、クッション性があり、足裏が引っかかりやすいため、冬でも比較的滑りにくい床材です。水はけのよいタイプを選ぶことで、霜や湿気の影響も抑えやすくなります。
また、タイルやコンクリートの庭では、犬が走る部分だけでもマットや敷材で補うと、安心感が高まります。

室内との行き来も冬は要注意?
庭だけでなく、室内から庭への出入り口も冬は滑りやすくなります。段差や濡れた床、冷えたタイルは、犬が踏み出すのをためらう原因になります。
出入り口付近に滑り止めマットを敷いたり、段差を緩和したりすることで、「外に出る」という行動自体がスムーズになります。これも運動不足を防ぐための大切な工夫です。

冬の庭は「安全だから動ける」場所へ
冬の運動不足対策というと、時間や回数を増やすことに目が向きがちですが、実は安心して動ける環境が整っていなければ、犬は体を動かそうとしません。
寒い季節の庭づくりでは、広さよりも安定感が重要です。足元が安心できるだけで、犬は自然と歩き、走り、体を動かします。
この冬、庭に出る時間が減ったと感じたら、ぜひ足元を見直してみてください。犬がもう一度、のびのびと動ける場所になるかもしれません。


